サロベツ湿原の位置
観測地点の位置
観測機器の配置と利尻富士
テレメータ付観測システム
サロベツ湿原は植物が未分解のまま堆積した泥炭土層の上に成立した湿生植物群落です。泥炭の熱特性(熱容量や熱伝導率)は普通の粘土や砂などの鉱物質土壌とは異なるため、地表付近の温度は普通の土地に比べ日中は高く、夜には低くなります。6月にエゾカンゾウの花芽が成長を始めるときに、霜害に見舞われると,その年のエゾカンゾウの花の数は減って、寂しい景観となります。この湿原気温のモニターは、湿原の植物達が育つ環境を知るうえで重要です。